2007年対中国・インド米国VC投資

Dow Jones VentureSourceによると、2007年の対中国・インド米国VC投資の状況は以下のとおり;


1. 対中国投資:


2007年の投資は、件数で過去6年間で初めて減少した。 2006年は2005年の170件と比較して大幅増加の255件を記録したが、2007年は2006年に比べ5%減少の241件であった。
総投資額では、2006年の$2.37Bに比べ、5%増加の$2.49Bであった。しかし2006年の対前年増加率85%と比較してその増加額はいも小さいものであった。
投資対象分野では、2006年がエネルギー・ウエッブ関連の投資が多かったのに比べ、
2007年の投資対象はは消費者・小売分野の非テクノロジー分野に移った。
消費者・小売・ビジネス用製品及びサービスの分野は$1.25Bの投資額を達成し、2006年には非常に好調であったIT分野は、2007年では2位の$992Mであった。
ヘルス・ケアー分野への投資額は約2倍に増加し、$175Mであった。

2. 対インド投資:


2007年は80件に$928Mが投資された。 これは2006年の実績36件に$349Mの投資額に対し166%の増加であり、過去最高の投資額を記録した。
全投資額の内その48%はIT関連で、38件$349Mを得て、2006年の全投資額を上回った。IT分野の内最も多くの投資を受けたのは、ウエッブ関連のサービス分野で、
22件$141Mの投資を受けた。その内バンガロールにある料理・イベントなどのローカル・オンライン情報を提供するFour Interactive社は第2ラウンドで
$10Mの投資を受けた。
テクノロジー関連及びホテルやタクシーなど非テクノロジー関連のサービス分野も、投資額が少なくて済むことと、大きな成長を期待できることから、継続して比較的高い投資実績を示した。この分野は30件$346Mの投資額で、2006年に比べると92%の増加であった。
ヘルス・ケアー分野はインドでは未だ未開拓分野で、7件$100Mの投資額であったが、前年に比較すると倍以上の増加を示した。
Dow Jonesによると、インドのVCマーケットは未だ始まったばかりで、2007年の投資件数の79%はアーリー・ステージか第1次投資で、これらのベンチャーが成長するにつれさらに多くの資金が必要になると期待している。
2007年の全投資対象企業の内、約73%が売り上げ及び利益を計上している。
(Dow Jones社のVC投資の定義には、Buyout、Mezzaninne及びDebt FinancingのようなPrivate Equity投資は含まれていない。)