サブプライム・ローン問題

victor_s2007-08-17

米国住宅市場のサブ・プライムローンから出発した混乱が、米国だけではなく、世界中に拡大している。
私のところへも何人かの友人が心配して電話をかけてきた。


この門題をきっかけとする今回の米国株式価格の下落の特徴は、良質の株が大量に売られ、リスキーでかなり信用売り残が有る品質のよくない株が買われるという奇妙な動きから、コンピュータによる自動プログラム運用をしている多くのファンドが傷ついていることだ。
長年証券業界にいる人物が、どうして市場がこの様な動きをするのか分からないと言っている(”このImprobabilityの究明は十分Ph.d論文の対象になる。”)。世界的に信用が余りにも膨れ上がったために、 Long Term Capital Management が崩壊した時のように、計算外の何かが働いているためらしい。


我々が投資しているHedgeStreetと言う会社のサイトにある
”Are sub-prime loan the Achilles heel of the economy?"
サブプライム・ローンは経済のアキレス腱ですか?)と言うミニアンケートも先週の51%から52%とYesと答えた人の割合が増えている。 日本のマスコミの報道に比べ、この約50%と言う数字の少なさとここ一週間の変化の小ささに以外に思う人もいるかもしれない。 これば米国では、雇用や輸出が牽引している経済の先行きを楽観視している人が多いことを反映している。
多くの投資専門家も押し目買いのチャンスと言っている。


さてこれがどちらに振れるか、当分目が離せない。