2008年 米国経済:  On the Edge of Recession

(ビジネス関係のニュース・レター”The Kiplinger Letter”の新年号の内容の要約です。)
米国経済は、現在悪い面と良い面が非常に微妙なバランスを保っている。天候や戦局の展開などのショックの影響を受けやすい局面にある。この様なショックを考えに入れなくても、2008年の米国経済は、数四半期にわたって少しのあるいはゼロ成長である可能性が高いし、多くのビジネスマンや消費者は惨めな気持ちを持たざるを得ないであろう。 しかしそれでも本格的な不況は回避できよう。

1.マイナス要因
A) 住宅価格の落ち込み
B) ローン・コストの上昇
C) エネルギー価格の高止まり
D) ビジネス利益の低成長
E) 州及び地方政府の予算の削減
F) 投資ファンドのグローバル競争激化
G) 食料、エネルギー価格の高止まりによるインフレの可能性
H) 住宅建設及びその関連分野(自動車、金融を含む)企業の苦境

2.プラス要因A) 個人所得、雇用、生産性の伸びによる個人消費の下ささえ
B) FEDの更なるRate・Cut
C) エネルギーの節約・新エネルギー技術の進歩
D) 企業バランス・シートの強さ
E) 連邦政府の対策
F) 米国の対外投資の強さ
G) 食料、エネルギーを除く、コアー・ビジネスののインフレ回避
H) ヘルス・ケアー、IT、防衛、航空、エレクトロニクス、重機械、食料及び農業など多くの産業の底堅い成長

結論:米国経済は簡単に不況に陥る可能性が高い局面にあるが、うまく対処が出来また運がよければ回避することができよう。