SF Chronicle Wine Section

日刊紙SFChronicleの金曜日には毎週6ページからなるワイン関係のセクションがある。今週の特集は先週亡くなったRobert Mondaviの追悼記事とピンク・ワインであった。


Robert Mondaviはアメリカ・ワインの顔といわれる人で、フランス・ワイン、特にボルドー・ワインに対抗して、いまやそれに比肩するほどの品質に育て上げた立志伝中の人物だ。
この記事によると、Mondavi家の歴史は、Steinbeckに若干の F. Scott Fitzgeraldをブレンドしたタッチの典型的な米国の物語だという。
彼に興味のある方は、Robertの自著の”Harvest of Joy: How the Good Life Became Great Business (1999)”とJulia Flynn Silverの “The House of Mondavi:The Rise and Fall of an American Wine Dynasty (2008)”を読むと良いだろう。「事実は小説よりも奇なり」と言うが,彼を中心としたMondavi家の話はとてもダイナミックで面白い。


もう一つの話題は、最近米国でも人気が出てきたピンク・ワインについてであった。135の国産ロゼから選んだ25のブランドをリストアップしている。ブドウの種類や熟成の期間などに応じて5,6種類もの色合いのロゼがあるのをはじめて知った。人気の秘密は地中海料理の流行、健康志向の高まりと関係がありそうだ。